【契約内容によって大きく違う?】弁護士の顧問料の費用相場
企業と弁護士が顧問契約を締結した場合、顧問弁護士は、契約に定められた業務の遂行を行う一方、企業は、弁護士に対し、顧問料を支払う義務を負います。
顧問料については、個々の顧問契約において定められるのが通常ですが、その費用の相場はどのようなものになっているのでしょうか。
以下解説していきたいと思います。
顧問料の相場について
顧問料は、個々の顧問契約に基づき定められるものであり、顧問契約の内容は三者三様でありますが、一般的には、3万円~5万円の顧問料を設定している弁護士が多いようです。
実際に2009年に日本弁護士連合会(日弁連)が全国の弁護士に行ったアンケート調査によると、中小企業を対象とした顧問料の平均額は約4万円となっております。
もっとも、近年、顧問料を格安に設定する弁護士・法律事務所も増加傾向にありますが、受けられる顧問サービスが限定的である可能性があることについては、注意が必要です。
顧問料と顧問サービスの内容について
では、月々の顧問料の範囲内で受けられる顧問サービスにはどのようなものがあるの
でしょうか。
サービスの内容についても、個々の顧問契約によって定められるものではありますが、
前述した、日弁連実施のアンケート結果を参照すると、月に1回程度の法律相談であれば、顧問料の範囲内で行っている弁護士が多いようです。
顧問料の範囲外となる可能性が高い業務について
・契約書の作成
既に作成済の契約書について、法的な問題点が無いかどうかを顧問弁護士にチェックしてもらう場合(いわゆるリーガルチェック)、顧問料の範囲内でチェックを行われることが一般的です。
他方で、契約書を一から作成する場合、契約の内容にもよりますが、作成には少なくとも2~3時間を要するのが一般的ですので、顧問料とは別に、契約書作成のための弁護士費用がかかるケースが多いようです。
先ほど紹介した日弁連実施のアンケートによれば、顧問契約を締結している弁護士のうち約9割が、顧問料とは別に、契約書作成費用を請求すると回答しています。
もっとも、顧問契約の内容によっては、契約書作成費用が月々の顧問料に含まれているケースもありますので、顧問弁護士に事前に確認することが望ましいといえます。
・訴訟対応
顧問契約は、法律相談や、契約書のチェックなど、紛争の予防を目的とする「予防法務」を念頭に置いていることが通常です。
したがって、紛争が実際に発生してしまった場合において、訴訟対応などの処理にあたる「臨床法務」は顧問契約の範囲に含まれず、別途弁護士費用が掛かるのが一般的です。
もっとも、弁護士費用は、事件に着手する段階でかかる「着手金」、事件が終了した段階でかかる「報酬金」、その他印紙代などの「実費」に大別することができますが、顧問契約を締結していた場合、「着手金」の部分については、割引が行われるケースが多いようです。
企業法務は桐井法律事務所におまかせください
顧問契約を締結した場合、月々3万円から5万円程度で、予防法務に関するアドバイスを受けることが可能となります。
紛争に発展した段階で、弁護士に相談を行った場合、数十万円の費用が掛かることを考慮すると、紛争予防のための顧問料の支出は、費用対効果の高いコストであると評価することも可能です。
桐井法律事務所は、多数の中小企業と顧問契約を締結しており、日々、紛争予防のためのアドバイスを行っております。
顧問契約をご検討の方は、お気軽に一度ご相談ください。
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資格者紹介
桐井 弘司Kirii Koji
地域に密着した気軽に利用できる法律事務所を目指してまいります
私は、どのような事件であっても、すべてその背後にはそこに関わる人の思いがなければ争いにならないし、また解決にも結びつかないと考えています。
したがいまして、単なるお金の貸し借りであっても、金銭的な損得に限定することなく、依頼者様がどのような思いで弁護士に相談しようと決断されたのか、どのような解決が本当に満足していただけるのかを常に考え、依頼者様と向き合っていこうと心がけています。
- 所属等
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- 愛知県弁護士会(27132)
- 経歴
-
- 2000年4月 弁護士登録
- 2002年9月 桐井法律事務所開設
- 2016年4月 平成28年度愛知県弁護士会副会長就任
- 経歴
-
- 子どもの権利委員会 委員
- 広報委員会 記念行事顧問・中京テレビ担当
- 司法修習委員会 委員
- 紛争解決センター運営委員会 委員
- 法教育委員会 委員
- 国際委員会 委員
- 法律援助事業・法テラス対応委員会 被疑者援助部会長
- 人権擁護委員会 委員
- 会則会規等委員会 委員
- 若手会員育成支援特別委員会 委員
- 就職・採用プロジェクトチーム 委員
- 東日本大震災対策本部 委員
- 若手会員支援弁護士 チューター
- 平成26年度、平成27年度、平成29年度 常議員会 委員
- 平成27年度、平成28年度 中部弁護士連合会 理事
Office Overview
事務所概要
高岳駅、久屋大通駅から好アクセスの地域に根ざした事務所です
桐井法律事務所は名古屋市東区泉一丁目にある法律事務所です。
近隣の中区、千種区を中心に、地下鉄桜通線「高岳」駅から徒歩4 分、地下鉄桜通線・名城線「久屋大通」駅から徒歩6 分のご来所いただきやすい場所にございます。
また、当事務所では法律の無料相談、出張法律相談、土日祝日や夜間の法律相談も実施しております。
離婚相談から企業様の法律サポートまで、幅広く対応いたしますので、お悩みごとはまずはお気軽にお電話かメールにてお問い合わせください。
名称 | 桐井法律事務所 |
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資格者氏名 | 桐井 弘司(きりい こうじ) |
所在地 | 〒461-0001 愛知県名古屋市東区泉1-21-10 スタメン泉ビル2F |
連絡先 | TEL:052-957-4681 / FAX:052-962-0023 |
対応時間 | 平日 9:00~17:00(事前予約で時間外対応可能) |
定休日 | 土・日・祝(事前予約で休日対応可能) |
アクセス |
電車の場合 地下鉄桜通線「高岳」駅1番出口より徒歩4分 地下鉄桜通線・名城線「久屋大通」駅1A・1B番出口より徒歩6分 お車の場合 久屋大通より桜通1本北側の一方通行を東へ ※周辺にコインパーキング有 |